「姿勢が悪いから良くしたい」「どんな姿勢がいい姿勢なのか?」

姿勢にまつわる悩みや困りごとは尽きません。

そもそも「姿勢がいい」とは何を基準にそう言うのか?

その基準もわかりにくい。

一昔前の「兵隊さん」のような、まるで棒のような「気をつけ」姿勢が良い姿勢と考えている人もまだ多いでしょう。


とにかく「まっすぐ」がいいんじゃなのいの?と、壁に身体の後面を全てくっつけて「強制」するトレーナーもいるみたいです。



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人間は「丸い」んですよ




壁に張り付いて立てるわけないでしょう。
















それだけ「姿勢」に関するトピックは尽きないし、これからもそんな情報が氾濫し続けるでしょう。

でも、ここで、この記事を読まれている人には、そんな「姿勢迷子」は今日で終わりにしてほしいと思います。





結論から言います。

『姿勢に正しい、正しくないは無い』、

つまり、
『正解はない』ということ。




『その人が、その姿勢が楽であれば適切な姿勢』

『どんな適切な姿勢でも、同じ姿勢をとり続ければ、疲れてキツくなる』


姿勢は常に変わり続けるもので、1秒後には変わるもの、です。

大袈裟ではありません。




人は基本的に、立って生活します。


生活するということは、生きているので、大前提として「呼吸」をしています。

立つ、歩くの前に、呼吸をします。

なので、適切な呼吸ができる「姿勢」でなくてはいけないですね。

人の呼吸とは、「横隔膜」が上下すること、と定義できます。

横隔膜が上下すると、それに伴って胸郭が動き、腹部の筋肉も動きます。

腹直筋、腹斜筋、腹横筋も呼吸で使います。

背中の広背筋、脊柱起立筋も。

喉の周囲の胸鎖乳突筋や斜角筋も欠かせません。

体幹部にある筋肉は全て、と言ってもいいかもしれません。



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呼吸に使われる呼吸筋は、全てが「姿勢を保つ姿勢筋」でもあります。

特にメインの横隔膜は身体を水平に輪切りにしたような形で機能します。

横隔膜と同調して機能する骨盤底筋群と共に、地面と水平にポジショニングできると、びっくりするほど安定して立てます。

勝手に足の裏が床に吸い付いている感覚です。

呼吸は1日に2万回以上もしています。

呼吸が適切であれば、使う筋肉は毎日伸び縮みしながら使われています。

でも、呼吸が不自然になれば、呼吸で使うはずの筋肉は使われなくなり、姿勢が崩れる、のです。

その崩れが、呼吸のレベルを下げてしまい、更なる姿勢の崩れ、、、となります。




もう言いたいことはわかったと思います。

呼吸が適切=姿勢は適切、なのだから

姿勢を良くするためには、呼吸を直すことが先、ということ。


背中を鍛えろ〜、壁に後面全てを押し付けろ〜、ではないことが理解できるでしょう。




呼吸は「横隔膜が上下すること」と定義できる、は以前書きました。

横隔膜自身が筋肉でできていて、上下に動きます。

横隔膜が下がる→肺は膨らみ、外から空気が入る。

横隔膜が上がる→肺は縮んで、息を吐き出す。




横隔膜は胸郭の底の部分に位置して、人が直立している時には、ほぼ水平です。

ところが、胸郭が固口なっていたり、腰を酷使していて反りがキツくなっていると、

肋骨の下端が前上方に持ち上がっていることがあります。

腹と肋骨は境目がわからないくらい「フラット」がいいのですが、肋骨が丸見え状態の人もいます。

「リブフレア」なんて言い方もします。




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こうなると横隔膜はまともに上下できなくなります。

呼吸も不自然で、腰も確実に固いです。

首にも股関節や膝にも、多分問題を抱える人です。

横隔膜を機能させるには、

1、胸郭や腰の筋肉を緩める

2、と同時に、適切な呼吸のトレーニングをする

必要があります。



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息を吐く時に、肋骨を下方(骨盤の方へ)下げるように、「吐き切る」練習をしましょう。

自分の両手で、肋骨を触り、下に誘導するようにセルフサポートしながら、できるだけ長く吐くようにします(8秒)。




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