最近の研究で、私たちの体内には およそ380兆個ものウイルス が存在していることが明らかになっています。
この数は、腸内細菌などの細菌類の約10倍にのぼります。

かつては「人体は自分自身の細胞でできており、ときどき微生物が侵入する」と考えられていました。
ところが、最新の科学では私たちは 細胞・細菌・真菌、そして多数のウイルスが共存する“超個体” であることが分かってきたのです。


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すべてのウイルスが病気を起こすわけではない

「ウイルス」という言葉に不安を感じる方も多いでしょう。
しかし、体内に存在するウイルスのほとんどは病気を引き起こすものではありません。

特に多いのが「バクテリオファージ(ファージ)」と呼ばれるウイルスです。
これは人の細胞ではなく 腸内細菌を標的にして増える ウイルスで、腸内環境のバランスを保つ一助になっている可能性もあります。

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免疫とウイルスのバランスが健康を守る

普段、私たちの免疫系は体内のウイルスをきちんとコントロールしています。
免疫の働きが保たれている限り、体内にウイルスがいても問題になることはありません。

逆に、免疫が大きく低下すると、普段は大人しくしているウイルスでも増殖し、体調不良や感染症を引き起こすことがあります。
つまり、「病気はウイルスそのものよりも、免疫の働きが弱まったときに起きる」 と理解するのが自然です。


ウイルスは人類の進化にも貢献している

さらに驚くべきことに、私たちのDNAの約8%は「過去に感染したウイルス」が取り込まれた痕跡です。
これらの一部は胎盤形成など、人間の生命維持に必要な仕組みに利用されてきました。

言い換えれば、ウイルスは人類の進化のパートナーでもあるのです。


まとめ

  • 人体には380兆個ものウイルスが共存している

  • その多くは病原体ではなく、腸内環境や進化に役立つものもある

  • 健康を守る鍵は「ウイルスを完全に排除する」ことではなく「免疫とのバランスを保つ」こと

「ウイルス=悪」と単純に考えるのではなく、自然界の一部として共に存在している という視点を持つことで、不安の中にも安心を得られるはずです。

細菌やウイルスはある一定数は体に「常在」していることはやっと知られるところになっていますが、未だに巷では「除菌・除ウイルス」が正しいと思い込まされている人が大多数です。
完全に「情弱」な人たちをバカにし、多勢でやればそれが正当化されることの一端になっています。
ウソも100回言えば本当になる、といういい例です。