食後に歯を磨かなければいけない、
と言っている人たちがいます。
そう信じて、すぐに歯磨きをしている人もいます。
実際、食後に歯を磨いてもいいのですが、
「磨かなければならない(さもなくば虫歯になる)」
というのは都市伝説です。
そもそも歯磨きとは「歯に付いた細菌を綺麗にすること」です。
最近はよく聞かれるようになった「プラークコントロール」。
プラーク(歯垢)は約9割が細菌の塊です。
歯ブラシをする、という行為は本当は「食べカスを取る」ということではありません。
食後30分で口の中が酸性になりますが、その間に歯を磨きましょうと以前は言われていました。
そもそも歯ブラシは「朝起きた時」「寝る前」にするのが一般的です。
一方、食後30分は口の中が酸性になるため、その時に研磨剤の入った歯磨き粉で歯を磨くと歯が削れてしまう、というという説もありますが、
削れたとしても、歯は再石灰化するのでそんなに問題はありません。
問題になるのは、歯磨き剤の発泡剤や研磨剤で唾液のムチンが破壊されることです。
ムチン (mucin) とは、
動物の上皮細胞などから分泌される粘液の主成分として考えられてきた粘性物質です。
粘素と訳されることもあ理、植物にも含まれるほか、一部の菌類も分泌します。
細胞の保護や潤滑物質としての役割を担っています。
その性質は、一般的に強い粘性(ぬめり)を持ち、保水性も非常に高い。
動物の分泌する粘液にはほぼ全てムチンが含まれており、
口腔、胃、腸をはじめとする消化器官や鼻腔、腟、関節液、目の表面の粘膜は、すべてムチンに覆われているといえます。
また、ウナギをはじめとする一部の魚類特有の体表のぬめりもムチンです。
(ウィキペディアより)
粘膜の成分が破壊され、細胞が保護されないため細胞そのものが破壊されます。
結構な重大事です!
発泡剤や研磨剤のアレルギーもありますが 変成たんぱくのアレルギーの原因にもなります。
アレルギーがおこれば、粘膜の表面は酸性化し、食後の口内の酸性の時間が長くなります。
その状態で歯磨き粉で歯磨きをすればするほど、、、
虫歯になりやすくなる可能性があるのです。
なので、歯磨き粉は研磨剤や発泡剤の入っていないものを用いるか、
もし使うのであれば、発泡剤や研磨剤の影響がないようにしなければいけません。
食事の前に歯を磨けば プラーク(細菌)も少なくなり 酸の産生も減ります。
そして、歯磨き粉の発泡剤や研磨剤が口の中に残らなくなります。
歯磨き粉を使うのは、朝の食事の直前だけが一番良いのです。
食後の唾液は、粘膜を保護し口腔内をアルカリに近づけます。
もし食後に歯磨きをするなら、
歯磨き粉に発泡剤や研磨剤の入っていないものを使うか、
水だけで磨くのがベストです。
プラークが少なくなっているので軽く水で磨くだけで充分ですし、
そのほうが粘膜や歯にとってずっと良いのです。
歯磨き粉で発泡剤や研磨剤が入っていないのはほとんどありません。
あっても汚れがとれないのが多いようです。
一般の歯磨き粉を使う場合はできるだけ少なく使うようにしたほうがよさそうです。
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