まず初めに、

「足の中心

を知っていますか?




私たちは二本の脚で立っています。

それぞれ左右で足があり、それぞれの足の重心、つまり中心があるはずです。

立っている時の中心が、重心※になるはずです。

物事の中心となる点。均衡を保つはたらきをするもの




立った時に、中心はどこにあるかということを感じてみてください。


重心があるならば、右・左・前・後ろ、が均等に動かせる(感じる)場所だと言えます。

私はそこを「中間」と表現して現場で指導しています。




例えば、右に傾いた時にキツく感じ、左に傾くと楽に感じるというのは重心が傾いているということになります。


どの方向に傾いても無理のない範囲(余裕)が同じぐらいであれば、そこが重心になるということです

言い換えれば「中間」です。


普段、中心や重心の位置など、考えもせず理解もしていないで生活しているのだと思いますが、意識を向ける訓練をしなくてはいけません。

どの方向に傾いても同じぐらいの感覚、またどの方向にも同じくらい動ける場所が感覚的な重心といえるでしょう。





ここで、「重心が偏る」ということはどういうことなのか考えてみたいと思います。


「重心がとれている」状態では、身体が倒れることはありませんが、

もし重心を失ってしまったら、立っていることは不可能になります。

しかし、実際は大抵はバランスを崩してもなんとか立っていられます。

バランスを崩しても立っていられるのですから、重心はどこかにあるはず。。。




それでは、重心が偏っているということはどういうことなのでしょうか?

これを考える場合、あまり大きな動きをしてはうまくいきません。


できるだけ小さい動きにしなければ、それを観察しにくいし、わかりにくくなります。

一番小さい動きは、まっすぐ立つことです。


まっすぐ立った時にわずかに右に左に前に後ろに、倒れてみる。

これで現在の重心の状態が分かります。





これは感覚的なことですが、誰もがわかります。

右側に倒れた時は楽に倒れる(移動できる)のに、

左側に倒れた時は、楽に倒れない(移動できない)のであれば、

重心がわずかに右に振れているということがわかります。


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右がいい、とか、前がいい、とか、中心がいい、ということではなく、

目的に応じて変わるのが「重心」の位置です。

その場に立ち続けるのなら「重心は中心」にあったほうがいいし、

前に移動したいなら、「重心は前」にあったほうが都合がいいのです。