『物事を捉える』
捉える、とは、物事の本質や内容を理解し自分のものとする、ということです。
何がしか「物事を捉える」ためには、
一方では『無視すること』ができるかどうかが大きなポイント
だと思っています。
言い換えれば、
何か一つに集中できるかどうか、
です。
例えば、わずかに花の香りがする部屋に入った時、違うことを考えていると香りが感じられなかったりします。
例えば、少し模様替えをした部屋に入った時に、その変化に気づかなかったり。
軽微な変化というのは、そこに意識を集中させないとなかなか捉えることができません。
意識や注意が向いていないと、気づくことは困難です。
身体がどう動いているのか?
身体のどこが動いているのか?
右と左で、どこがどう違いがあるのか?
ということはほとんど気づきません。
早く動かしてしまうのは、ほのかに花の香りがする部屋に何か考え事をしながら入ってくるのと同じです。
何か他のことに注意を向けていると気づけないということです。
自分では「気をつけている」「意識している」と思っていますが、実際はできていません。
感じようとしないと、すぐ他に散ってしまうのです。
1箇所に集中することは意外に困難です😅
意識を切りかえる訓練をしていると、徐々に感覚が豊富になっていきます。
ゆっくり動かすことでそれが可能になります。
そして、さらにそれを感じ取ること、も訓練です。
感覚は研ぎ澄ますことができるし、また研ぎ澄まさないと「感覚がいい」状態にはなりません。
先ほどわずかに花の香りがする部屋に入って、花の香りを楽しめるか?
どんな香りか?
それを言葉で表現ができるか?
とても大事な能力です。
よく「なんとなく」と言う言葉で流してしまいますが、リアルな臨場感を持って表現できるくらいに感覚を研ぎ澄ましておきたい。
あくまでも「リアルな臨場感」は頭の中でするイメージ(情報化)ですが、
身体はイメージ(情報化)すると、それが体現できます。
イメージ(情報化)が先で、リアルな動きは後、です。
さらに、これは身体の動きだけに止まらず、世の中全ての現象に言えることです。
集中と分散。
物事の本質を捉え、物事を俯瞰できる。
どちらもできる人でいたいと思います。
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