『なるべくいろんなものを少しづつ食べることが、バランスの良い食事にする秘訣です。』


『ある企業の社食メニューは野菜サラダや牛乳も付いており、米飯が少なめ。栄養のバランスをとる配慮がなされている。』


『ランチにラーメンを食べるなら、せめて卵をつけるとか、ビタミンを補う果物を摂ってバランスを心がけるべき。』






こういったものが身近な新聞のコラムやテレビ、雑誌、健康本、などに溢れかえっています。

常識として浸透してしまっているから、今の日本人は病気の人間が増えつづけ、食品やその産業自体も世界基準から大きく外れたところに置かれているのでしょう。





冒頭のこれらの文を見て、どう思われたでしょうか?

さも「それっぽい」というか、まともなことを言っているように思ったでしょうか?

実際はどれも「言っていることがよくわからない」「ツッコミどころが満載」です





よく「肉と野菜のバランス」などといいますが、

具体的にどのくらいの量と種類の肉と野菜を組み合わせて摂ったらいいのか?

と質問したら、誰ひとりとして正確に答えられる人はいないでしょう。


バランを取るための「1日の量」として肉60g、野菜300g....などと数字で示しているケースは見受けられますが、

本当にそれでバランスが取れるという確証はどこにあるのでしょうか?

それこそ科学を盲信する人たちの好きな言葉『エビデンス』はどこ?という話です。





もし、こういう摂り方で栄養のバランスが取れて健康になるものであり、そうでない摂り方は健康が損なわれてしまう、というのであれば健康問題はとうの昔に「解決済み」なはず。

そんな単純計算で割り切れるモノなら、健康になることを目指しながら、却って健康を損なう呻吟しているといった矛盾した結果が出るわけもありません。





現実は真逆ではないですか?



肉と野菜のバランスを熱心に実行している人ほど、むしろさまざまな健康問題を引き起こしている、のが現状。

いろいろなものをバランスよく食べることがいい、と毎日食べる物に苦心し、食べること自体を楽しめなくなっているのが現状。



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現代栄養学に染まり、栄養士によって仕立てられた学校給食や病院での治療食、夕食の献立材料の配達を利用している家庭や、そもそもお弁当を取っている一人暮らしの高齢者など。


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5年ほど前、亡き実父が大腸ガンの摘出手術をする際、築地にある「国立がんセンター」に入院していました。

入院以前から数ヶ月、自宅で徹底的な食事管理をしており、砂糖や白物、化学調味料を自宅から排除していました。

想像していましたが、入院食を見て「仰天」しました。


白米やおかずはまだ100歩譲って我慢できますが、トレーの上には「ゼリー」「ファイブミニ」「ヤクルト」が載っていました。





『業者との癒着』のことしか頭には浮かびませんでした。

病院と取引できれば、毎日何百、何千と確実に商品が売れますからね。

患者の身体、健康のこと、食べるものが体を作っているのだということを気遣う「かけら」もありません。

病院の本態を見た瞬間でした。