神社には「八幡神社」、「稲荷神社」、「天満宮」の三大神社があるのは基本のキです。
神社なんて鳥居と狛犬がいて、みんな基本同じじゃない?
と、それぞれの違いはよくわからない人も多いかもしれません。
『日本三大神社』と呼ばれるものがありますので、それについての違いを知ってください。
「多神教」である日本の神道には、主祭神の違うさまざまな神社が点在します。
その中でも系列社の数が多いのが、八幡神社と稲荷神社、そして天満宮の三大神社。
この三社は、年間の参拝者数もトップクラスで全国から多くの人が集まります。
1、八幡神社
祭神は応神天皇で、中世以降は源氏の氏神と考えられ、武家の間で“武運の神”として根強い信仰を集めてきました。
2、稲荷神社
白い狐がシンボル、いまでは商売繁盛の神として信仰されていますが、稲荷という名前が示す通り、元々は穀物・食物や農業の神として広く知られていました。
江戸時代頃に、工業や商業が加わり、現在では産業全般にご利益があるとされるようになっています。
3、天満宮
平安前期に政治家・歌人・学者として活躍した菅原道真公を神格化して祀っています。
この社は、道真公の功績にあやかり、文学の神、詩文の神、書道の神として崇敬されています。
1、神仏習合・武運の神を祀る「八幡神社」
全国に約4万社あると言われる八幡神社の総本宮です。
鬱蒼と茂るイチイガシの社叢(しゃそう)の中に鎮座する宇佐神宮の歴史をひも解くと、全国で初めて境内に神宮寺「弥勒寺(みろくじ)」が建立された「神仏習合発祥の聖地」。
また神仏習合で行われる「放生会(ほうじょうえ)」もこの地で始まり、全国に広まっています。
神様が乗る神輿も、ここで誕生しました。
ご祭神|応神天皇ほか
ご利益|厄除開運・必勝
神社数|約4万余社
宇佐神宮(うさじんぐう)
全国に4万社以上ある八幡様の総本宮として知られています。
歴史は非常に古く725年に創建。
八幡大神(応神天皇)・比売大神・神功皇后を祀っています。
八幡信仰がはじまった宇佐神宮の境内には、571年にはじめて八幡様が3歳の童子のお姿で現れたと伝えられる「御霊水」があります。
住所|大分県宇佐市大字南宇佐2859
Tel|0978-37-0001
拝観時間|5:30~19:00(4~9月)、6:00~19:00(10~3月)
2、五穀豊穣・商売繁昌のご利益で有名な神社「稲荷神社」
『日本書紀』では倉稲魂命と記される、食物を司る神です。
屋敷神としても知られ、家内安全のご利益でも有名。
稲荷=狐を連想する人が多いが、これは食物の神「御食津神」を「三狐神」と表記したことに由来するといわれています。
お稲荷さんの神様は狐ではなく、そのお使いが狐なのです。
ご祭神|宇迦之御魂神(ウカノミタマ)ほか
ご利益|商売繁昌
神社数|約3万社
伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)
全国に3万社ある稲荷神社の総本宮。
和銅4年(711)、如月(2月)の初午の日に稲荷大神が祀られたことが始まりです。
五穀豊穣や商売繁昌などの神として広く崇められています。
住所|京都府京都市伏見区深草藪之内町68
Tel|075-641-7331
拝観時間|終日
3、菅原道真公を祀る、学問の守護神「天満宮」
平安時代に活躍した学者・政治家の菅原道真公を祀る神社。
陰謀により大宰府に左遷されて死去した後、無実が証明され、「天満大自在天神(てんまだいじざいてんじん)」という神様の御位を贈られます。
学問分野に代表されるご事績を多くの人が慕い、学問の神として崇敬を集めるようになりました。
ご祭神|菅原道真
ご利益|学問・至誠・厄除け
神社数|約1万2000社
太宰府天満宮(だざいふてんまんぐう)
903年に没した菅原道真公の神霊を祀った神社で、約1万2000社ある天神様を祀る神社の総本宮。
「学問の神」、「至誠の神」として、受験シーズンには多くの参拝者を集めています。
住所|福岡県太宰府市宰府4-7-1
Tel|092-922-8225
拝観時間|6:30~19:00(春分の日まで)
6:00~19:00(春分の日以降)
皆さんの住んでいる地域にも神社がたくさんあると思いますが、いつも参拝されている神社はどこに属しているものなのか、調べてみてはいかがでしょうか?
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