力む、力を入れる、、、


動く時にこれって普通のことでしょ、と思っている人が大半です。

非常に多くの人が陥りやすい。

力めば力むほど上手くいかないのに、体にはむしろ逆にどんどんボルテージが上がってしまいます。






力の行使は「気づき」と対立します。


無理に何かをしている時には気づきや学びは生じません。


「痛みなくして利益なし」的な言葉がありますが、

「無理していたら利益なし」です。







意思の行使は、気づきの発達や気づきを得るには役立ちません。 

また強制的になされた、いかなる行為も役に立ちません。

要は「無理に、力ずく」にやっても無益だということです。





ここでは体を使った動作、のことを言っていますが、これは全てのことに当てはまります。

仕事でも、生き方でも、日常全て。






無理に、力ずく 、でやればやるほど全身の筋肉の緊張をさらに悪化させるだけです。

それどころか、無理な努力は無分別で自動的な動作を生んでしまい、習慣化し、状況の変化への柔軟な反応、自然な反応が失われる一方です。

無理をすることで得られるものは「解決」ではなく、

『さらなる問題である』

のです。





無理をすればするほど、問題が解決されるどころか、問題が生まれていく、という正反対の結果が待っています😭



70874284_675



クライアントの中にはゴルフを一生懸命にやっている男性もいます。 

男性なので力もありますし、どうしても「飛ばしたい」という思いが先行します。

私もゴルフをやのったことがあるので気持ちは分かりますが、 運動指導の専門家でもあるので、

力にモノを言わそうとすればするほど結果は逆になることを知っています。





真剣になったり、熱中したり、間違いを避けよう、としないこと。

運動を通じての気づきによって得られる学習は『快』をもたらします。






『!』

『今のだ!!!』




という経験ありませんか?

私は、何度か経験があります。

何もかもがピッタリと噛み合い、最高に気持ちのいい動作ができた時は、嬉しい以外にありません。

ゴルフ、テニス、ランニング、など最近取り組んだ運動やスポーツでも「これだ!」と思う瞬間がいくつもあります。





上手になりたい、もっとレベルアップしたい、成功したい、と考える時、

どうしてもやってしまう習慣的な不適切な動作、癖になっている動きなどを修正するのには「筋トレ」が必要、と考える一般の人が多いのです。

ところが、ほとんどの場合そうではありません。


自分にとってうまく機能する動作を見つける必要があるだけです。


力むことや力を入れることで解決できることはほとんどありません。

「流動性のある動き」をすること。

スムーズで滑らかな動きでないからうまくいかないのです。

ムリ・ムダ・ムラのある動きは、体の緊張を呼びます。

力を必要最小限にした時に、体は流動性を持ち、流れるような気持ちの良い動作になります。






もしこれを読まれた方でゴルフをやる方がおられたら、

・グリップにタオルを巻き握りにくくし

・チャー、でテイクバックしながら右足で床を踏み

・シュー、で切り返し、

・メーン、で左足で床を踏みながら球を打ち

・できたらクラブを離してしまう(投げても良い)



とやると大概はいいショットになります(いつもの自分より)笑



理由は、グリップを極太にすると「力が入りにくくなる」からです。