私はセッションの時クライアントに、

「 さぁ、今日は調子はどうですか?」と聞きます。

「ちょっと疲れてます」「腰が張ってますね」「まぁまぁかな」と返してくれます。

「疲れがある」「疲れが溜まっている」「疲れが残っている」という時の『疲れ』は一体何なのでしょうか?

「肉体的?精神的?」と雑談がてら話すのですが、「どっちも」や「精神的かな」という人もいます。

今この記事を読んでくれている人は

「疲れはありますか?あるとしたら肉体的、精神的?なものどちら?」 

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日常で疲れを感じると「今日の会議は精神的に疲れた」「ジムで結構重い重量挙げてきたからクタクタだ」などと言います。

その「疲労」の正体は何でしょうか?




話を少し具体的にしてみます。

疲れが溜まった時、疲れてきたなと感じる時、具体的にどんな症状が現れますか?

目の奥が痛い、
めまいがする、
耳鳴りがする、
頭痛がする、
体が重い、
集中力がない、
朝起きられない、

などの症状は少なからず経験があると思います。

これらは『自律神経失調症(交感神経・副交感神経のバランスの崩れ)』の症状です。 


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『自律神経』は呼吸・消化吸収・血液循環・心拍数・体温といった生体機能を調整している神経のことです。

これが働かないと生きていくことができません。

無意識に呼吸したり、食べたものを消化吸収したり、外気温の高低にかかわらず体温を一定範囲に保ってくれたり、しているのは自律神経の働きのおかげです。

起きている時だけでなく、私たちが眠っている間でも、自律神経は働き続けています。

24時間働きっぱなしです。

それも、おぎゃぁと生まれてから、死ぬまで止まることがありません。

交感神経と副交感神経の2つがコンビを組み、適宜、相互に入れ替わりながら体をできるだけ「変わらないように」保ってくれています。

「自律神経」様様です





疲れたと感じるときの症状が、『自律神経失調症(交感神経・副交感神経のバランスの崩れ)』の症状だと先述しました。

疲労は、自律神経にダメージが起こることで感じるものだということです。

つまり「疲れたな」「疲れてる」と感じている人は、「自立神経のバランスが崩れていますよ」ということです。





では「疲れない」ためにどうしたらいいのか?



実は「疲れ」というサインが出る前に、「飽きる」という予兆があるのです。

飽きる→疲れる→眠くなる、という順序で、脳はダメージを受けていきます。




思い当たりませんか?

高速道路の運転、長時間の会議などは、ほとんどこのパターンです。

眠気を我慢して続けると、その次には「視野が狭くなる」という症状が起きます。

目で見て気付く、ということがうまくできなくなります。

「注意力散漫」になるというやつです。

『飽きる→疲れる→眠くなる→視野が狭くなる』という流れです。

長距離ドライバーが起こしてしまう交通事故などはその例ですし、

いつもならミスしないようなことをミスしてしまう、うっかり忘れ物をしてしまう、、、など。

思い当たる人は多いでしょう。


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『飽きて』きたな、と感じたら、もう自律神経はダメージを受けています。

集中力がなくなってきた、集中できない、ぼんやりしてしまう、という感覚が出たら、

速やかに「休息」「息抜き」をおススメします。





1分間目を閉じて、自分の呼吸に目を向けましょう。

ゆっくり肋骨を膨らませるように吸い、できるだけ長くゆっくり吐き出します。



「飽き」は疲労のサインです。