人間の意思とは、非常に弱いもの、です。

何か新しく始めても、いわゆる「三日坊主」で終わることが多々あります

「情けない」「意志が弱いからだ」「やる気がない」

そうなのでしょうか??


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意志と願望が争えば、勝利するのは必ず「願望」です。

なぜなら、「願望」は遺伝子からきているからです。

人間は本質的な部分で、遺伝子から発せられている基本的欲求を満たそうとして、

そのイメージに突き動かされ、それを自らの「願望」として表現しています。

なので、

一時的に「意志」の力によって、何かを成し遂げたかのように見えても、

一時的に「意志」の強さで、何かを克服したように見えても、

深いところでは人は本質的なものに向かって行動してしまうものなので、

いずれ「願望」がその「意志」を覆すか、勝ってしまうようになっています。


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単純な例、食事の糖質制限で考えてみましょう。

私たちアジア人は農耕民族としての歴史があります。

糖質制限で、穀物を極端に制限し、肉や魚、乳製品などだけで食事を「意志」の力でコントロールしたとします。

意志が強ければ、しばらくは続けられます。

実際私も一年近くやりました。

目的は「フルマラソンで最後までバテないエネルギー供給をするため」。

ちょっと難しいですが、糖代謝ではなくミトコンドリア代謝に大きく変えたかったからです。

そのために、体からなるべく糖質を抜き、糖質に頼らない体を目指しました。

でも、根本的に炭水化物を摂取してきた遺伝子があるので、体(脳)は炭水化物を欲します。


久しぶりに口にしたお米が「なんと甘い!」と感動すら覚えた記憶があります。

結局、過度な糖質制限は一年でやめました。

本能的な「願望」が勝りました

別に私の「意志」が弱いわけではなく、本質的な「願望」が絶対に勝る、ということです。





そういうわけで、願望を不明確にしたまま、

意志だけで何かをやり遂げよう、何かを成功させよう、うまくやりたい、と努力しても、

(おそらく)失敗に終わります。

まず「願望」を明確にすることです。



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例えば、運動して引き締まった体になりたい、と決めて一生懸命トレーニングや運動に励んだとしても、

ほとんどの場合、挫折するか、途中で「まぁいいか」とフェードアウトしていきます。

最初は燃えて、熱量高く始めますが。

引き締まった体にするのは、

・何のために?

・誰のために?

引き締める必要があるのか?

その「目的」を明確にすることによって、様々な挫折要因をコントロールし、誘惑にも負けずに継続できるのです。


・会社を経営するにあたって、

・経営者である自分が不健康な体では、

・事業を継続させることができなくなり生活に困るから。


・インストラクターである自分が、

・説得力のある体つきでないと、

・参加者に納得させて集客することができなくなり、

・再契約時に評価が落ちてしまうのは給料が減って困るから。




だから、引き締まった体になりたい、と明確な目的があって初めてセルフコントロールができます。

そうでなければ、食べたいものを我慢し、運動を定期的に行うこと、は意志の力だけで成し遂げるのはなかなか大変です



何かを始める時、何かを変えたい時、「目的」をはっきりとさせましょうね。