日本には「言霊」という言葉があります。

言葉には特殊な力が宿っている、だから言葉を疎かにしてはいけないという教えです。

和歌の世界では、歌の中にこもっている言霊の働きで、

詠んだ通りの現実を招来するという「呪的」な効果が期待されていたそうです。 

『うまし国ぞ あきつしま 大和の国は』(万葉集:舒明天皇)

天皇がこう詠むことによって、国が「良い国、美しい国」になると信じられていたのです。 


ちなみに、古語なので現代語にすると

うまし=美しい

あきつしま=おおやまととよあきつしま=日本列島のこと(蜻蛉:とんぼの意味も)



日本語って美しいです。

世界でも稀な言語で、特殊です。

そんな言語を自由に操れることを誇りたい。


 


仏教では、読経といって経文を唱えることが大事な修行の一つになっています。

経文の字面を見ずに暗唱できるようになるまで、気が遠くなるほど修練を積みます。

自ら発する声の響きと一体となることで、宇宙と繋がり、

意識の穢れ(ケガレ)や雑念を払って、純粋でキレイな魂を保つことが目的です。

ちなみに以下は「般若心経」です。


観自在菩薩行深般若波羅蜜多 
時照見五蘊皆空度一切苦厄

舎利子色不異空空不異色 
色即是空空即是色受想行識亦復如是

舎利子是諸法空想 
不生不滅不垢不浄不増不減

是故空中無色無受想行識 
無限耳鼻舌身意無色声香味触法

無限界乃至無意識界無無明亦 
無無明尽乃至無老死亦無老死尽

無苦集滅道無知亦無得 
以無所得故菩提薩垂依般若波羅蜜多

故心無圭礙無圭礙故 
無有恐怖遠離一切転倒夢想究境涅槃

三世諸仏依般若波羅蜜多 
故得阿耨多羅三藐三菩提

故知般若波羅蜜多 
是大神呪是無上呪是無等等呪

能除一切苦真実不虚 
故説般若波羅蜜多呪

即説呪曰羯帝羯帝波羅羯帝 
波羅僧羯帝菩提僧莎訶

般若心経



ちなみに
羯帝羯帝波羅羯帝
の部分、
『ぎゃーてーぎゃーてーはーらーぎゃーてー』と聞き覚えのある方もいるのでないでしょうか?


歌うお坊さんです。


 


2つ目の動画は、私はブログ記事を書く時や読書の時にBGMで流しています。





考えることや思考は、日常的に使う言葉が形を変えたものです。

前回の記事で、こう書きました。


私たちには「言葉」があります。

言葉を使わずに、意識や思考を形成することはできません。

つまり、「世界」を形作ることはできないのです。

逆に言えば、「言葉」でいくらでも思い通りの社会を形成することはできる、ということです。 』




思考は、物質世界で言うところの「エネルギー」です。

思考は「エネルギー」そのものです。

もっと具体的に言えば、「活力」です。

なので、「動かせます」。

何を?

『現実』を、です。



わからない??かもしれないので、ちょっと具体的に言います。

1言葉があって、2思考が生まれて、3行動へ駆り立てられます。

1、恋・好き・かわいい・かっこいい、という言葉があって、

2、一緒にお茶したい・話してみたい・付き合いたいな、という思考が生まれて、

3、LINE交換する・デートに誘う・プレゼントを渡す、という行動に駆り立てられる!


これならわかったでしょう?笑




脳が言葉を使って考えたこと、つまり「思考」と言うエネルギーは、いずれなんらかの形で現実のものになっていく、のです。

これは『必定』です!

「きっとうまくいくはず」

「だめだ、失敗するに決まってる」

うまくいきたかったら「きっとうまくいくはず」と言うことです。

2つ目の言葉は、、、NGです。

だって失敗するからです。

多分うまくいきません。

そう言えば、そうなる、から。



自分で自分を肯定していなければ、自ら道を外れようとしているのと同じことです。

大丈夫!

『きっとうまくいきます』




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