昨日のブログでは「触れないでもスキンシップ効果がある」ということを書きました。

今日は「皮膚がストレスを感じている」ということについてです。


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皮膚は、環境の変化により、深部体温が変化するのを防ぐ最後の砦になっています。

そして、脳が深部体温の変化を察知するずっと以前に、皮膚はその変化を感じ取っています。

寒い外に出る場合、ドアを開ける前から皮膚の血管が収縮して体温の放出を抑えています。

「鳥肌」が立つでしょう? それです。

立毛筋という筋肉が収縮することで体温が逃げないようにしています。


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この皮膚で起こる血管と立毛筋の収縮という2つの現象は、心理とも関係しています。

恐怖を感じると、鳥肌が立ちますよね。

これは多くの動物でそうです。

鳥肌が立つことで、体を大きく見せたり、脅威があることを仲間に教えます。

恐怖で血管が収縮することで、外敵に襲われて外傷を負った時に出血を最小限に抑える役割もあるのです。

人間にもその名残が残っているので、恐怖を感じるといまだに鳥肌が立ちます。

さらに「感動」を」した時にもそうなる経験がありますよね。

これに関しては機能は不明ですが、その時に感じる情動を強める意味があるようです。 



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恐怖という直接的な感情ではないのですが、

仲間外れにされて孤独を感じた人は、指や鼻、額の温度までも下がることがわかっています。


ストレスは体温を低下させ、代謝や免疫までも下げてしまいます。

「顔面蒼白になる」

「肝を冷やす」

などと言いますが、実際にも体温が下がるのです。


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逆に「皮膚を温めると心も温まる」という現象もあります。

こちらがいいですね笑

面白い実験があります。

実験の参加者に、「温かいコーヒー」を手に持ってもらうグループと
「冷たいコーヒー」を手に持つグループに分けました。

その後、「ある人物のことを書いた文章」を全員に読んでもらい、その人物の印象を聞いたところ、

手に温かいコーヒーを持っていた人は、「親切」「寛容」だと答えた人が多かったのです。

さらに実験の謝礼として、「友人へのギフト」か「自分用」か選んでもらったところ、

手を温めた人は「友人へのギフト」を選ぶ人が多かったそうです。

さらにその後の実験で、

皮膚を温めると、人との心理的距離が近くなることや、人を信頼しやすくなることがわかっています。


この実験では「手」だけを温めたのですが、体の他の部位でも、同様の結果になったそうです。

体が温まると、人に温かくなるのです。




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もう一つ面白い実験を紹介します。


実験の参加者に「ホットティー」または「アイスティー」を飲んでもらい体温を操作した後に、4つのジャンルの映画で好きなものを一つ選んでもらいました。

・恋愛
・アクション
・コメディ
・恐怖

結果は、、、皆さんはどう思いますか?





アイスティーを飲んで体も心も冷えた参加者は、恋愛映画!

デートの時はアイスコーヒー飲むのがいいのかしら?笑

暖かい部屋にいる時、寒い部屋にいる時、も同様の結果だそうです

色々使えそうです笑




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お知らせ!

4月17日(土)16:00〜17:00

先日のブログ内紙上で行った「背骨を柔らかくする動き」と
もう一つ「背骨を柔軟にする動き」の2つをオンラインレッスンで行います。

一緒にやった方がわかりやすい

参加費2000円(税込)です。

参加希望の方は下記までお申し込みください
残席1
明日16(金)20:00締め切り

申し込み

オンラインは「zoom」アプリで行います。
こちらから参加の招待状をお送りします。


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