ストレスがかかった時に、甘いものが欲しくなるという方、結構いらっしゃると思います。

なぜでしょう?

甘いものが好きだから?笑

いいえ、理由があります。



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私たちはいろいろな食べ物から糖分(糖質)を摂り、エネルギー源としています。

血液中の糖分が減って、低血糖状態になると、体温が下がってきて、元気がなくなります。


ご飯やそば、うどんなどは消化に時間がかかるので、血液中に血糖として流れるまでに時間がかかります。




ところが、チョコや飴、クッキーなどは精製された砂糖が使われているので、口に入れて10〜15分もすると消化管の働きを最小限にして血糖値が上がり、体温が上がって、テンションが戻ってくるのです。



コンビニで売られているエナジードリンク(レッドブルやモンスターなど)も、カフェインだけでなくかなりの糖質が入っています。



疲れにどうぞ!と売られている滋養強壮ドリンクや養命酒などもかなりの糖質量になります。



要は、糖分を取ると、体温が上がり、テンションが上がり、
一時的に元気が回復します。







お酒やタバコも同じ働きをします。




ストレスを感じる
   ↓
交感神経がたかぶる
   ↓
体が緊張状態になる
   ↓
血管が収縮し、血流不全
   ↓
体温が下がってくる(低体温)
   ↓
体の自然な防御反応で、なんとか自律神経のバランスを取ろうとする
   ↓
体温を上げろ!と脳が命令を出す
   ↓
糖分、アルコール、ニコチン、などの摂取をするという行動に出る







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アルコールを飲むと、

飲み始めは副交感神経が刺激され、リラックスさせてくれます。

体がアルコールを「異物」として捉えていて、体の外に排泄しようという反射反応です。

そのために、血管を開いて、異物を体外に排泄しようと血流が良くなり、顔色が赤くなってきます。




ただし、これはアルコール量が適正な場合のみです。

日本酒なら1〜2合
ビールなら1〜2本


そして飲み始めてから2時間ほどまでです。


それ以上になると、脈は早くなり興奮して、交感神経緊張状態になります。

逆効果です







タバコの場合、吸った時に体に入るニコチンがリラックス作用があります。

自律神経のうちの副交感神経を刺激されるとリラックスしますが、その時、アセチルコリンという物質が使われています。

ニコチンはそれに非常によく似た反応を起こします。



タバコに慣れていない人が、吸うとふらふらしたり倒れそうになることがありますが、このリラックス効果が強く現れるためです。


ニコチンの作用で、リラックスし、脈がゆっくりになるので穏やかな気持ちになります。





つまり、甘いものも、お酒も、タバコも、交感神経緊張状態からなんとか抜け出したいという体の反応だということ。


このまま緊張状態が続くと、体が持たない、体が壊れるから、なんとかしてよ!!と言う体からの訴え。

それを知れば、自分でコントロールできそうですね。




甘いものが欲しいと思ったら、あぁ今ストレスかかっているなぁ、深呼吸しよう!とか、

タバコが吸いたいと思ったら、今緊張しているんだな、軽く体を動かして和らげよう!とか、

お酒が連日続くようであれば、短時間でビール一杯飲みながら「まぁいいか」と口に出す(昨日のブログをお読みください笑)





私はタバコ吸いながらお酒を飲んでいる人を見ると、この人は一体どんな大きなストレスかかっているのかしら??と思ってしまいます



もっと体の声を聞いて、大事にしないといけませんね





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                 緑を見てリラックス 笑