浮遊するクラゲ。
約10億年前からほぼ姿を変えずに生息しています。
心臓も血管も脳もありません。
しかし、光の明暗、音の高低を感じとるそうです。
生命進化において、脳ができる前から皮膚は存在していたので、皮膚は「0番目の脳*」とも呼ばれています。
*3番目の脳、という人たちもいます。
皮膚はどういう機能を持ち、何のためにあるのかなんて考えたことはないと思います。
皮膚の存在は自分の内と外を区別するために不可欠なものです。
もし皮膚感覚を失うと「私」を認知できなくなってしまい、「自己」を喪失してしまいます。
「皮膚」には、目でなくても“光”を捉え、耳でなくても“音”を聞き、舌でなくても“味”を知るという感覚が備わっていることがわかっています。
つまり皮膚には『意識』があります。
私は仕事で人の体を触りますが、その際クライアントの「皮膚」を意識しています。
触り方でクライアントの体が大きく変わります。
どういう変化をさせたいか?という目的によって、触り方に気を遣い、触り方や環境を変えます。
皮膚自体に意識があることをわかっているので、クライアントの脳よりも、皮膚にタッチした瞬間に体は反応してしまうからです。
そこに全く間違いも、ウソもありません。
例えば「これ痛くないですか?」とクライアントに聞くと「そうでもないです」と答えたとします。
でも、皮膚はそうは言っていないのです。
私の手を伝わって皮膚に緊張感があるのが伝わってきて「ここ、何か問題ありだな」とわかるのです。
なので、私はクライアントより、クライアントの皮膚を信用しています。
まだ目も耳も出来てない胎児も、何度も子宮の壁に触れる動作が見られる、つまり触覚によって外界の様々なことを感じ取っている・・・
双子の胎児は、他者に触れるときにはゆっくりとやさしく触れている・・・
赤ちゃんへの視覚や聴覚の刺激への反応は脳のごく一部だったのに対し、触覚への刺激からは脳の広い範囲が活性化した・・・
触覚は人間の早い段階の脳の発達を促している・・・
皮膚感覚についての事実について、ほとんどの人は知らないことだらけだと思いますが、非常に興味深い。
培養皮膚にダメージを与えて、赤と青の光を当てたところ、赤の光を当てたときには回復が促進されたそうです。
クラゲの水槽に緑のライトを当てても反応しないのに、赤のライトを当てるとライトに向かって泳ぎ出します。
色を感じるオプシンという細胞(網膜に多くある)が皮膚にも多く存在するので皮膚も色を感知します。
皮膚は、今着ている洋服の色を知っています 笑
さらに皮膚には香りを察知する力もあります。
ドイツの研究から白檀の香りで傷の治りが早くなるという事実が報告されています。
脳を通さずに皮膚が直接香りを察知するのです。
また、皮膚は音の違いも感じます。
皮膚を露出した状態で2つの音楽を聴いてもらううと、全く同じに聞こえるのに皆が違いを感じました。
実は片方には耳に聞こえないとされる超高周波音を含んでいたのです。
超高周波音が脳を活性化するということです。
厚手の服を着るとその違いを感じる力が減少します。
「服を着ると外界を感じる力が落ちる」というのはアフリカの少数民族が服を着ない理由です。
「肌で感じる」という言葉は比喩ではないのです。
コメント
コメント一覧 (2)
余計な思い込みが無く、波動をストレートにキャッチしてるんですね。
sakurak31
がしました