昨日は「免疫の幼稚園』ということで、免疫って何なの?という基本的な情報を整理してもらいました。

普段よく聞いて、使っている言葉でも「ではきちんと説明してください」となると、不明確なもやもやしたものって結構多くあると思います。

その一つが「免疫」でしょう。

今日はもう少しその免疫について、大事なところと、

その「免疫が適切な状態」でいるかを判断するものは何か、について確認します。


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『免疫』は元来人間に備わっている機能ではありますが、皆が皆、その免疫の機能を100%発揮できているか、といえばそうではありません。


皆が100%の免疫機能が発揮できていれば、風邪を引く人はゼロでしょうし、病気で亡くなる人はいなくなります。

人によって、免疫がうまく働いているか、そうでないか、の差があるということになります。

それを分けているのは何か?




その前に、現在はあちこちで「免疫力を上げる」「免疫力を高める」などと耳にします。

免疫は『正常』か『正常でない(低下している)』かだけで、高めることはできません。

ある一定レベルが上限で、それ以上高める必要はありませんし、できません。




自律神経の乱れ(交感神経・副交感神経のどちらか偏った状態)が長く続くと、

白血球の中の、リンパ球と顆粒球のバランスが崩れ、免疫力が低下し、病気を引き起こします。

これは『自律神経の白血球支配の法則』として故安保徹教授と福田稔医師の共同研究で発見されました(1996年)


◯ストレス過剰の無理しすぎる生き方で交感神経に傾くと、白血球中の顆粒球が増加。血流障害が起き、体温が低下する。

◯リラックス過剰の楽しすぎる生き方で副交感神経に傾くと、白血球中のリンパ球が増加。緩みすぎることでも血流障害が起き、やはり体温が低下する。


顆粒球が多いのか?リンパ球が多いのか?は血液検査で簡単にわかります。

その数値によって、自分は「交感神経過剰」なのか?「副交感神経過剰」なのか?または「バランスが取れている」のか?がわかるわけです。


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免疫力を見る上でのポイントは、

『リンパ球と顆粒球(好中球+好酸球+好塩基球)の割合』です。

この割合と数が『生きる力』を表しています。




⭕️自律神経がバランスよく働き、健康な状態の時

血液1m㎥あたり4000〜6000個の白血球が含まれる。

その中身の理想的な割合=

リンパ球(35〜41%)
顆粒球(54〜60%)
マクロファージ(5%)


この状態であれば、血流がよく、理想的な体温(36.5度)で、免疫は十分に働いています。

例え、ウイルスや細菌が体内に入り込んだとしても、速攻で退治してくれますので、症状が出たり悪化することはありません。

例え、症状が出ていても、『治す力』が備わっているので、早く回復できます。



逆にこの理想値内にない場合、症状が無くても発症や再初の危険があるということです。



ピーなんとか検査より、この白血球の検査をして「免疫が低下している」人を見つけて、生活指導をし、重傷者や死者を出さないようにしていことが大事なのではないかと思います。

それが本当に国民の皆さんの健康を守る、ことなのではないかと考えます。

怖いのはウイルスだけではなく、他にももっとヤバい病気がたくさんあるわけですけどね。

どうもそこはどうでもいいような口ぶりの政治家や医者が多いですね。




体は間違いを犯しません。

間違うのは、その体のことを全く知らずに使っている「本人」です。

『自然治癒力』は愚かな人間の頭で理解できるものでは到底ありません。

そのくらい『スゴイ』のです。

生活習慣、生き方、を「まぁまぁマシ」なものに改めれば、病気を予防し、治癒することができます。

どんな病気も、です。

何度も言いますが、治らない病気はありません。

ただ「免疫力が正常である」ことが条件です。

そして、その免疫力が正常であるための条件が「自律神経のバランス」がいいこと。

その自律神経のバランスが取れているかを見極めるのが『適切な体温36.5度』あるかどうか。

もしくは「白血球の中身を見る」ことでわかります。

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この白血球の中身は「白血球の区分検査(区画検査)」をしてくれ、と言えば普通はどこの開業医でもやってくれます。

普通の血液検査、では、この白血球の中身までは調べてくれないことがほとんどなので、注意してください。

気になる人、病気を未然に防ぎたい人、健康でい続けたいと思う人は、3ヶ月に1度ほどの頻度で検査をしてみることをお勧めします。